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27期生のSDP国外体験学習の記録です。

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出発前日

事前学習発表会、最終オリエンテーションを終えて、いよいよ明日出発です。
全員が、元気に集合して旅立てることを祈ります。

「文化の違いを理解して行動しなさい」と校長先生からも話がありました。昨日のTBS「ハローウィン音楽祭」で欅坂46が着用した衣装が、ナチスの制服に酷似しているという海外からの批判が多く上がっているようです。特にヨーロッパにおいては「ナチス」には想像以上に敏感であり、意図的でなく、ただかっこいいというだけで文化への無知が引き起こした騒動でしょう。

何気ない事が、一大事になる事が多いのが日本と海外の文化の違いです。外交問題や経済摩擦を引き起こす事も多いのです。

日本では、高校生だから仕方ない。とか子供のすることだから。で許されることもありますが、世界では通用しません。気をつけましょう。

ともかく、いろんな心配もつきませんが、明日からは人生でも指折りの大イベントが始まります。現地でのたいていの失敗は、次への踏み台になります。パスポートを紛失しても再発行できます。
スリも命までは盗みません。あきらめてください。深追いは禁物です。鹿児島空港集合に遅れても、次の便で来れば間に合います。どうしようもないのが、出発前のパスポート忘れです。

わくわく、うきうきのポジティブさが、楽しさを倍増させます。この1週間、非日常で不自由なこともあるでしょうが、特別な1週間です。みんなに感謝を忘れずに充実した日々にしましょう。


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トイレの話

「大、小、大は小を兼ねる」日々の生活でなくてはならないトイレの話です。
ヨーロッパのトイレは、当然ながら「洋式」です。日本でも洋式が広く普及して使い方がわからない人はいないと思われます。

便座が暖かく、トイレットペーパーもさわり心地がよく、ほとんどの施設でウォシュレット完備という日本は超先進国で世界最高です。街並みが古く、リフォームも行われないヨーロッパは、驚くほどのトイレ事情です。「これでチップや使用料をとるか?」と言いたくなるほどです。

さすがにホテルは、旅行客用に使いやすくしてありますが、使用後の流し方がわからない(レバーがとんでもないところにある)、ペーパーまで手が届かない、便器が二つある(一つはビデ)などピンチがますますピンチになります。ペーパーもインクで字を書いてメモ紙にできるほどの材質です。

そこで対策です。
芯を外した日本のトイレットペーパーを旅行カバンに入れておく。1個で十分でしょう。いろいろな場面で使えます。

ホテルや昼食のレストランなどで無料で使えるトイレがあるときに行きたくなくても行くようにしましょう。

汚したときは、次の人のために備え付けのブラシできれいにしましょう。また、配水管の直径が小さいので多量のペーパーを一度に流さないでください。確実に詰まってあふれ出します。

帰りに羽田空港についたら、まず行くのが空港の豪華なきれいなトイレです。日本に帰ってきたことを実感するひとときです。

追記
飛行機の中のトイレは、食事が終わったと同時に想像以上に混み合います。出発して2時間後くらいです。

出発まで1週間

あと1週間で出発です。この頃になると旅行で大きな関心事となる天気が、気になり始めます。
雨と晴れ、暖かいと寒い、風が強いと弱いなど楽しい旅行のためには、すべてがよいに決まっています。

世界の天気予報を見ると、中央ヨーロッパの天気と気温は1週間から10日ほどの周期で繰り返されるようです。今後の1週間は、気温は高めでおおむね晴です。最高気温16度、最低8度ほどです。プラハが少し北にあるので4度ほど低めです。昨年訪れた標高が高いミュンヘンと同じくらいです。

11月の上旬ですし、まだ寒波は来ないようですので昨年通りの気候だろうという判断をしています。日本の11月下旬から12月上旬でしょう。日差しを浴びると暖かい、日陰は寒い、部屋の中は暑いという感じです。

また、雨が降ると寒いのでしょうが、これまで経験していません。折りたたみ傘の出番はなかったですが、いつも持っています。

傘の話ですが、1年間で何本くらい傘が売れると思いますか?
日本国内で1億3千万本も売れるそうです。人口よりも多い!もちろん世界一。ほとんどが中国産のビニール傘です。東京都民は、一人あたり年間2.32本を購入するとか。私は、傘を買ったのはいつだろう?20年ほど買ってないような気がします。移動は車が多く、道を歩く事が少ないからでしょう。

外国人は、雨でも傘をささないと言われます。これは雨の質と量の問題です。日本のように土砂降りとか表現されるような雨が降らず、霧なのか雨なのかわからないような霧雨が多いのです。びしょ濡れにはならないけどしっとりと濡れるわけです。しっとりと濡れた紅葉はまたきれいです。

これから1週間は「世界の天気」とにらめっこです。暖かく晴天が続くことが大きな願いです。

お土産の話

気の早い話ですが、帰国時に海外から日本に持ち込めないものがあります。知らないで持ち込もうとして没収されたこともありました。

よくあるご質問・気をつけること
Q 液体の機内持ち込みについて
A 国際線は100ml以上の液体は、袋に入れても機内持ち込めません。ただし、セキュリティ・チェック後に売店で購入した液体は機内持ち込みできます。(水・ジュース・種類など)

Q 未成年者が、お土産にワインなどの酒類やたばこを持ち帰ることが可能か?
A 不可能ではありませんが、免税対象にならないとか(入国時に申告して課税される)の制限があり、トラブルの原因になますので、今回は控えてください。海外といえども日本の法律が適応されますので自己消費のための購入は厳禁です。

Q 持ち出せないもの・持ち帰れないもの
A 肉、ソーセージ、ハムなどの畜産物。くだものなどの植物類。ナイフ、刀、拳銃のおもちゃなどX線でスーツケースを検査してそのような形をしたもの。お店で「大丈夫です」と言われてもダメなものがあり、無条件で没収されます。
「見つからなければ大丈夫?!」は違法行為です。禁止されている意味を考えてください。

とっても大切なこと
出入国審査、セキュリティ・チェックなど飛行機への搭乗手続き、税関通過でトラブルとひとりのために全員が待たされてみんなの時間を奪うことになります。また、言葉が通じなくて自分では解決できずに、添乗員さんの仕事を増やしてしまいます。マナーを守りましょう!

プラハの春ではなく「プラハの秋」

私事ですが、実弟がハンガリーのブダペスト近郊に10年以上暮らしています。ある自動車部品メーカーのハンガリー工場で働いています。ウィーンまで3時間くらいの所です。

多くの日本のメーカーが、ヨーロッパ市場向けに現地で生産する拠点になっています。工場を置く場所の条件として、人件費が抑えられて労働者が勤勉であることでしょう。
ヨーロッパの歴史でこの中央ヨーロッパの国々が主役になった事がない。つまり戦争で勝ったことがなく、支配され続けてきたために「おとなしい、従順な民族」が形成されたという説があります。

2年前の夏に「俳優の竹中直人さんをブダペストの街で見かけたよ」という知らせがありました。最近、モビットカードのTVCMで夏菜さんと共演しているシーンをよく見ます。マフィアに追われて、橋から飛び降りてモーターボートに救われるというCMです。背景がヨーロッパであり、ロケ地はどこなのか調べるとブダペスト駅とプラハのカレル橋ということです。そのロケで訪れていたのかな?と思いました。

プラハのカレル橋は、映画やCMのロケで多く使われていて「のだめカンタービレ」「ミッション・インポッシブル」など絵になる背景として世界的にも屈指の場所です。多くの旅人がヨーロッパの中で最も美しく心に残る街として「プラハ」をあげています。楽しみですね。

しかも季節は秋です。紅葉に包まれた最も美しい景色でしょう。

デビッドカード、まだ間に合う?

旅行中に買い物をしたり、食事をしたりといろんな場面でお金が必要です。
トイレも基本的に有料で0.5ユーロ(50セント)ほど必要です。
その出費方法ですが、小さな額であれば現金が便利でしょうが、額が大きくなれば両替したり(両替すると手数料が発生しますね)、財布を取り出す(スリに狙われやすい)必要があります。
大人ならクレジットカードで支払うことができますが、高校生は、自分のクレジットカードは、作れません。
そこで最近は、クレジットカードに似た機能があり、自分の預金口座から自動的に引き落としされ、残高以上は使えないという便利な(安心安全な)デビットカードを使う人が多くなりました。
このカードは、高校生でも作る事ができます。もちろん、普通にコンビニでも使えます。海外では店舗以外でもATMで自分の口座から現金も引き出せます。

これから大学生や社会人へと進めば、金銭管理、クレジットカード利用など自己責任で行わなければならないので、この旅行を機会に、口座開設(ネット銀行など)やデビット機能付きキャッシュカードの所持、使用など試してみるとよいのではないでしょうか?まだぎりぎり間に合います。
ジャパンネット銀行 住信SBIネット銀行 ソニーバンク イオン銀行 など。
「知らなければ、損をする。知っていると得をする」時代だという事を知らない人にとっては、関係ないことでしょうが・・・。賢い社会人になるためのよい練習です。

下の写真は、高速道路脇にあるドライブインのトイレ入り口です。70セントを投入するとレバーが動いて中には入れます。「一度のトイレ使用で70セントも!」と驚きますが、受け取ったチケットに40セント分のお買い物券が付いてきます。帰りにこの券を使って買い物をしてください。ということです。

 
今日現在、円とユーロの為替の関係は、100円が114ユーロほどです。昨年は、10円が145ユーロでした。その差は30ユーロほどです。ペットボトルのコーラやミネラル水が2.5ユーロだから昨年は362円、今年は285円で購入できます。旅行者にとって、円高の恩恵です。

ヨーロッパのホテル事情

国内でホテルを予約する場合、一人ならシングルかセミダブルの部屋、二人ならツインかダブルの部屋です。この感覚でヨーロッパのホテルに入るとびっくりする事があります。
ひとつの部屋に二つのベッドがくっついて置かれているのです。(すべてのホテルではありません)
ヨーロッパの習慣として友達であっても同性の二人以上が同じ部屋に宿泊することは、特殊なケース以外はないそうで、夫婦・カップル、小さな子供連れのために2連のベッドがあるそうです。

修学旅行などのように団体で旅行するケースも多くなく、個人旅行が一般的です。家族旅行であっても兄弟姉妹は別々の部屋らしいです。

今回は、日本からの団体で1部屋に同性の高校生が二人か三人利用です。寝ていて「近い!」と感じたり、身体の接触が起こるかも知れません。飛行機やバスの座席に比べるとかなり広いスペースですが、心と体のふれあいを楽しむもよし!としましょう。

どうしても気になる場合は、力ずくでベッドを離すとか工夫をしてください。ただし出発するときは、元通りにしておいてください。床にキズをつけたり隙間に大切な物を置き忘れないようにしましょう。また、ベッドの上で飛び跳ねてベッドが壊れて弁償をした事案が昨年起こりました。日本製のベッドではありませんので強度不足かも知れませんが、ベッドは眠る場所です。

また、チップ(枕銭)については「絶対に必要」と言うことはありません。なかったからといって追いかけてくることはないです。安心してください。極端に部屋を汚したとか部屋の掃除をする人に必要以上の手数をかけるときなどに「ごめんなさい」「ありがとう」の気持ちをコインにかえて表せばよいと思います。これは、ホテルのチップだけでなく、あらゆる場面で通用します。

乗り物について

旅行の移動手段として今回は、飛行機とバスが中心となります。
鹿児島からヨーロッパですので6便に搭乗します。

航空会社は、ANAとルフトハンザです。この2社はスターアライアンスのメンバーで相互に連携がとれている関係で鹿児島で荷物を預けるとフランクフルトまで取り出す必要がありません。というより羽田で取り出す事ができません。移動中に必要な物を預ける荷物に入れないでください。
また、ANAのマイルもためられます。マイレージカードを持っていない人はこの機会に作った方が後々絶対にお得です。6,000マイルほどゲットできます。

航空ファンならB747-8と聞くと心がときめきそうですが、羽田→フランクフルト線(LH717便)の使用機は、いわゆるジャンボジェットの最新鋭機です。2021年に次期エアーフォースワン(アメリカ大統領専用機に予定されている機種です。25期生がドイツに出発した日の1週間前に就航しました。日本の航空会社はジャンボはすでに退役していますのでJALやANAでは乗れません。エンジンが4個、タイヤが18個もついているまさしくジャンボです。

ヨーロッパの観光用バスは、ほとんどがベンツ製です。日本のバスに比べて大きくシートもゆったりです。車は右側通行ですので乗り降りの扉は右側です。シートベルトの着用は必須条件です。バス移動は、睡魔との闘いになります。たぶん、もう2度と通らない道路や景色の中を進みますのでがんばって起きて、ガイドさんの説明を聞きながら堪能することが、旅の大きな思い出や財産になります。

ヨーロッパの高速道路は、原則無料です。その分自動車を購入する時の諸税がかなり高いそうです。バスは時速100kmまでの規制がありますが、5車線くらいある中で一番内側は200kmくらいのスピードで走る車を普通に見かけます。これこそ憧れの「アウトバーン」です。

スリや泥棒の話

海外旅行で気をつけなければならない事として「スリや泥棒が多いので持ち物の管理に気をつけましょう」と聞かされて、恐怖感さえ起こります。
おそらく、旅行中も繰り返し聞かされる思います。では、それほど悪さをする人が多いのでしょうか?
かつて、旅行先としていたイタリアのローマやフランスのパリでは、毎年のように被害にあったり、それに近いことが起きていました。ポケットに手を入れられて、カメラを盗まれた。「アンケートに協力してください」の後に金銭をせびられたなどあの手この手で旅行者から金品を奪おうと待ち構えている輩が多いのに閉口します。
「彼らは、それによって生きている」と思えば、小さなボランティアかも知れませんが、盗まれると気分が悪いものです。現地の人はほとんど無関心です。助けを求めても無駄と思ってください。

ところが、2年前から訪れているドイツやオーストリアなどの中央ヨーロッパは、西ヨーロッパに比べて穏やかでいわゆる「治安」がとてもよいという感覚です。牧歌的な風景や自然が人の心を癒しているかのようです。親切な人達に多く出会うと思います。しかし、日本でもそうですが悪い事をする人もいることでしょう。スキを見せないことは大事です。

盗難より気をつけなければならないのが、うっかりミスによる紛失です。空港で航空券を配られて5分後には紛失、飛行機を降りて出国審査時にパスポートがない。財布をテーブルにおいて品物の受け取りに行き、帰ってみると財布がない。(財布をそこに置いた事も忘れている)携帯電話やパスポートをホテルの部屋に忘れて出発。見つかっても持ってきてもらうのに高額なサービス料支払いは常識。(80ユーロとか)

金銭を紛失して出てくるケースは日本でも稀です。紛失を周囲に言いふらして大騒ぎするケースと他人にさとられることさえもいやで黙っているケースがあるようです。両方で毎年10件以上あるのではないかと想像します。

とは言え、人はミスを犯すのは日常の事です。現金を小分けにする、密着型のパスポートケースなどミスを最小限に食い止める工夫でしょう。


あと、3週間

吹上浜縦走が終わり、気候が秋に変わりつつあります。
さて、あと3週間で海外への旅立ちです。それぞれに準備に余念がない事でしょう。
体育祭・文化祭・遠足など楽しみな行事の前は、そわそわとした気分で心地よささえ感じますが、今回は一大イベントという事で別格の思いでしょう。

まもなく旅のしおりが配付されて、持ち物のチェックや最終準備に入ります。
旅行は、必要としないものを持参することが荷物の重量オーバーの原因です。必要なモノを忘れてはいけませんが、なくてもいい物は持って行かないことが原則です。
帰りにお土産をたくさんスーツケースに詰め込むためにも工夫をしてください。

これから出発の日まで、過去のSDP国外体験学習で起きたことを参考にして思いつくままに旅のヒントを書きます。

おやつ・補助食品
遠足気分で持ちこみたい気持ちはわかりますが、最後のホテルで多量に廃棄する姿を見かけます。
外国でもお菓子類は豊富に入手できます。わざわざ持って行く必要はありませんが、以下の区分を参考にしてください。
あればよい食品(入手できない食品)
・のど飴(慣れた味の物)
・醤油を使った菓子(えびせん・柿の種・味ごのみなど)
・カロリーメイト(非常食用)
 ※ 旅行の終わりで残ったら、現地の日本人ガイドさんに差し上げる。→大喜び!
いらない食品
・カップラーメン(かさばる、お湯がない)
・ミネラルウォーター(日本茶を飲まないと一日が終わらない人は持参可)
 ※ 出国審査終了後、機内で最低限必要な飲物等は購入できるし、機内サービスで無料でもらえる。
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